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出典: 集英社文庫 4巻165-175頁 (単行本 8巻) | アニメ エピソード 35/37
| オスカル: | アンドレ ... わたしは無力だ ... 部下をまもってやることさえできなかった。 アントウネットさまのおなさけで処分をまぬがれ。 おまえの力で父上の刃をのがれ。 ... 愛してい ... る ... わたしは無力だ ... ! 見ただろう。 ひとりではなにもできない。 わたしの存在など巨大な歴史の歯車のまえには 無にもひとしい だれかにすがりたいささえられたいと ... そんな心のあまえをいつもじぶんにゆるしている人間だ。 それでも愛しているか。 愛してくれているか。 生涯かけてわたしひとりか。 わたしだけを一生涯愛しぬくとちかうか。 ちかうか。 アンドレ ... |
| アンドレ: | 千のちかいがいるか 万のちかいがほしいか おれのことばはただひとつだ。 はてしないときを掌にほのぼのと息づいてきたもの ときに燃えときに眼とじ あ ... あ ... 絶えいるばかりに胸ふるわせ。 命かけたただひとつのことばをもういちどいえというのか。 愛している ... |
| オスカル: | 生まれてきて ... よかった ... 見はてぬ夢よ、永遠にこおりつき、セピア色の化石もなれ。 わたしの知っている唇は 熱っぽくて弾力があって すうようにしっとりと わたしの唇をおしつつみしのびこみ わたしの知っているくちづけは ... 生まれてきてよかった ... ! |