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出典: 集英社文庫 4巻281-295頁 (単行本 8巻) | アニメ エピソード 37
| オスカル: | こん夜 ... ひと晩を ... おまえ ... と ... おまえと ... いっしょに ... アンドレ・グランディエの妻 ... に ... |
| アンドレ: | てを ... くれる ... と ... お ... おれのものに ... なってくれるというの ... か ...? こんなおれの ... おれにはおまえにしあわせにできるだけの地位も身分も財産も ... なにもない。 ほんとうになにもない。 ましてタイタンの力もサテュロスのひづめも 男としておまえをまもってやるだけの武力も ... ! |
| オスカル: | だれかがいっていた。 アンドレ ... 血にはやり武力にたけることだけが 男らしきできない。 心やさしくあたたかい男性こそが 真に男らしいたよるにたる。 男性なのだということに気づくとき ... たいてい女性はもうすでに年老いてしまっている ... と ... よかった ... すぐそばにいてわたしをささえてくれるやさしいまなざしに ... 気づくのがおそすぎなくて ... |
| オスカル: | あ ... だけど ... だけど ... こわ ... い ...! あ ... |
| アンドレ: | もう ... 待たない。 おれは待った! じゅいぶんすぎるほど待った。 オスカル、もう待てない! こわくないから ... |
| オスカル: | おまえの ... ものに ... |
| オスカル と アンドレ: |
{{ あ ... あ 愛している 愛している よろこびのときは よろこびのままに 悲しみのときは 哀しみのままに 生きることをわかちあってきた そして これからもわかちあうために すべてをあたえあう おぼえているか あの春のたまゆらに おまえがいた あの夏の日のゆくるゆきのなかに おまえがいた いたたびかめぐった 秋のたたずまいに 冬のそしりに あ ... あ! さながらカストルとポルックスのように おまえはいた おまえはいた }} |
| [ 注: カストルとポルックス-> ふたご座の兄弟の星でカストルが兄、ポルックスが弟。] | |
| ナレーター: | 夜をこめて いま、神はその御前に おさななじみのふたりをむすびあわせたもう。 むすばれるべく生まれてきた。 美しきふたりゆえに ... |
| オスカル: | 大丈夫があるんか、頭の傷は。 |
| アンドレ: | 大丈夫だ。どうということはない。 |
| オスカル: | よくもいままで 私を騙すづけていたな。 |
| アンドレ: | え? |
| オスカル: | 右目のことだ。 ラソンヌ先生に聞いたは。 もうほとんど見えないだろう。 やはり、もう一度屋敷へ戻る。 あすのパリヘの出動にお前を連れていくわけはいかない。 お前をばあやに返し、宿舎へは私だけ戻る。 そうしてくれ、アンドレ。 お前に万が一のことがあってはいけない。 |
| アンドレ: | 俺は行くよ、オスカル。 いままでもそうだったら、これからもそうだ。 俺はいつもお前と共にある。 |
| オスカル: | アンドレ、私はかつてフェルゼンを愛した。 お前に愛されているのを知りながらもフェルゼンを愛した。 そんな私でもなお愛してくれるのか。 |
| アンドレ: | 全てを。 命ある限り。 |
| オスカル: | ああ ... アンドレ、アンドレ ... 愛しています... 私は ... 心から。 |
| アンドレ: | 分かっていたよ、そんなこと。 もう何年もまえから。 いや、この世に生を受ける前から。 |
| オスカル: | アンドレ・グランディエ ... あなたがいれば私は生きられる。 いえ、生きていきたい。 |
| ナレーター: | いまオスカルはアンドレ・ グランディエの妻になった。 |